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2007年9月30日 (日)

【「列車」番号と「運行」番号と「運用」番号】

★無意識でした
当ブログでお世話になっている書籍『京急ダイヤ100年史 1899~1999』の著者、吉本尚様のwebでの発言が勉強になりましたので、こちらで紹介いたします。拝読後、ブログ内の表記の見直しをしているところです。

内容は、「運転」「運用」「運行」という言葉の混同に関するものです。

このブログでは、撮影した列車を記述するのに列車番号を用いています。都営浅草線と乗り入れ相手の事業者では、列車番号は始発駅の発車時刻順に数字が増えていくのではなく、運行番号を基準に、始発駅出発時刻を頭につける形をとっています。この付番方法の利点は、車両がどの列車へ折り返すのかが容易にわかることです。例えば列車の前面に23Tと記載した車両の場合、時刻表で下2桁が「23」の列車を辿ることで、23Tに充当している車両の動きがわかるのです。

ところが、この数字は万全ではありません。かつて都営車に6両編成と8両編成が混在していた頃、6両編成だった23Tが、途中から8両編成の23Tに変わっていたことがありました。これは実際には車両交換が行われていたことを示しています。(都営車は日常的に増結・解結はしません)
このことは、『京成電車時刻表』に編成両数の明記があったおかげで外部の者にも推測できました。(都営車が全て5300形8両編成に統一された現在ではできないでしょう)

そして、運用番号であれば、その日1日は同じ数字を使い続けるのが原則ですので、列車の前面に表示される2桁の数字は「運用」番号ではないことになります。これは「運行」番号だというのが、吉本尚様の発言です。このあたりの区別をこれまで意識しないままでいました。

★見直し第1弾、「ブログ内の表記について」
ここでは、必要な部分を引用してみます。(下線は引用元になし)>>>>
2.列車番号表記は、下2桁奇数+の表記に統一します。
列車番号記載で参照しているのが『京成電車時刻表』です。都営・京急の市販時刻表には長らく列車番号が掲載されませんでしたので、『京成電車時刻表』の記載を優先します。

都営浅草線系統の列車番号は、上1-2桁が始発駅を出発する時刻、下2桁が運行番号、数字の後のアルファベットが所属事業者を表わします。
この下2桁の数字を辿ることで、おおよその列車運用の流れが掴める仕組みになっています。(車両交換や列車番号が変わることもあるので注意も必要)
>>>>>>>>以上、引用終了

下2桁は「運行」番号と書いていたのですが、どの書籍を引用したのか忘れてしまいました‥。
(【追加】:Wikipedia「列車番号の付番方法」東京都交通局を参照して書いたようです。)

★勉強になりました
当ブログでお世話になっている書籍、『京急ダイヤ100年史 1899~1999』の著者、吉本尚様が開設されているHP『京急ダイヤ100年史 吉本尚の鉄道ダイヤを楽しむページ』内の掲示板、『新“PARLATA”ーーおしゃべりの部屋』の2005年5月5日に、「運転・運用・運行(雑談)」というタイトルで、勉強になる投稿をしていました。

以下、掲示板文章の一部引用です>>>>>>>>
「運転」「運用」「運行」
これらの語には厳然とした違いがあるのですが、趣味者の間ではかなりいい加減な使われ方がされているようにも思います。

運転:車両(列車)を走らせるオペレーションのこと。「運転士」「上手な運転」「乱暴な運転」「回復運転」など。
運用:車両(編成)の使い回し。「車両運用」「2100形の運用」「付属編成の運用」「余裕のある運用」など。
運行:列車の走らせ方。「900A列車の運行」「定時運行」「運行再開」「列車運行図表(ダイヤグラム)」など。

ただし運行、運用というのは業務用語なので日常生活では「運転」で代用されています。たとえば「臨時列車の運転」。
これは業務的にいえば臨時列車の「運行」で、その「運転」は運転士さんの仕事。

「運用」と「運行」は趣味者の間でよくごちゃ混ぜに使われています。
京急には「運行番号」というものがあり(1A、3B、11Hなど)「運番」とも略されますがこれを「運用番号」という人もある。
私もかつて区別が付かずにいた時期もあるのですが、京急の場合は明らかに運行番号です。

運用番号は車種や編成両数などを主体とした付番で、列車種別が変わろうが出庫時から入庫時まで変わらないのが通則。これは小田急のダイヤなどに見られます。

(小田急の事例を紹介している部分は省略します)

京急の場合はそうではなく、11Aなどの付番は車種ではなく列車種別を表してます。だから折り返し時などに列車種別が変わると、伴って付番も変える(11A→11Cなど)。
運番を見ただけでは組成表を参照しないと使用車両はわからない。運用番号ではないということです。

>>>>>>>>>>>引用はここまでです。

都営浅草線を走る列車の場合、3-4桁数字+アルファベットが「列車番号」、下2桁数字+‥が「運行番号」で、「運用番号」はそれらの数字と同じとは限らない(全く別個の数字かも)という関係になります。この文章を読んで、「列車番号」と「運用番号」と「運行番号」の区別が理解できました。このブログは専門家向けではありませんが、これらの用語の意味の違いを意識して今後は記述していきます。

長文にしてまで語ることか、とツッコミがありそうな文章で恐縮です。

★気になる部分を概略で紹介
引用文で省略した小田急の事例紹介の部分を、概略で触れます。
小田急のダイヤには列車毎に「運用記号」が付けられていて、これを見ることで、形式と編成両数の組み合わせがわかるのだそうです。おかげで6両+4両の2編成連結の10両連結でも、各編成の形式がダイヤを見るだけで掴むことができます。増解結の多い京急線には向いている方式と思いましたし、吉本様の発言も、京急の現状から小田急方式の採用を提案する内容になっています。

2007年9月19日 (水)

【5000形の塗装】

保育社のカラーブックス『都営地下鉄』(1982.12初版・1987.12重版)を読んでいたら、5000形の塗装に関する記述がありました。参考に、こちらに記載しておきます。

同書の執筆者、山田玉成さんは、発刊当時東京都交通局の車両部長を務めていらした方です。

《5000形の塗装》
【登場時の旧塗装】

ステンレスの飾り金に縁取られた90mm幅のメタリックシルバーの帯
上部がタウンベージュ 下部がタンジェリン  

【1981.7.10 塗装変更後=引退時の塗装】
ライトタウンベージュの車体に360ミリ幅のタンジェリンの帯 

(塗装変更理由)
イメージの一新、補修費の軽減、軽快でフレッシュな感覚を表現、地下鉄ラインカラーを考慮、視認性の保持、塗装工程の短縮、塗料種類の減少による作業の効率化

◇参照文献
○山田玉成・諸河 久、『日本の私鉄21 都営地下鉄』カラーブックス 589 保育社(1982.12.5初版 1987.12.1重版)

(勝手なコメント)
地下鉄ラインカラーは、都営浅草線は桃色でしたので、それに近い色を全体に纏うようにしたものと感じます。  

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2007年9月16日 (日)

【07A】 神武寺 A

Jimmuji_5101_21t_940705 《横浜市金沢区を越えて逗子市へ》
神武寺は京急逗子線の終点新逗子の1つ手前の駅です。
 隣駅の六浦は横浜市金沢区、神武寺は逗子市内で、いよいよ終点に近づいた感のする駅です。駅そばに小高い山がそびえ、駅東側は米軍住宅の敷地ということもあって、駅ホーム周囲は静かな場所です。

都営車にとっては、逗子線は京急線への長距離乗入れ先でもあり、1981年以降10数年にわたり、逗子線でも活躍の姿が見られました。

《山をバックに》
京急線は南太田以南ではトンネルも点在する地形になり、小高い山や丘も沿線にみられます。
 そのなかで、山をバックに撮影できるポイントとして、神武寺駅に注目しました。この画像は、京急800形の乗務員室仕切窓越しに新逗子行5000形を撮ったものです。狙っていたというよりは、たまたま撮影できたようなものです。架線柱が気になりますが、うまいこと山を背景にした写真が撮れました。
撮影は1994(平成6)年7月5日、5000形にとっては最後の夏となる季節でした。

▼5101-5104は1968(昭和43)年5月泉岳寺-大門間開業向け4次車で登場(日本車輛製造)、1995年4月28日廃車。

《日中も逗子線内を走った21T》
新逗子(1981年ー1985年間は逗子海岸)まで乗入れる運用では、折り返しでそのまま都営線まで戻る運用だけでなく、神奈川新町までの京急線内急行運用につくことが、よくみられました。
ところが、この21Tは、都営線からの直通運用とは無関係に新逗子までの運用に入り、神奈川新町ー新逗子・金沢文庫ー新逗子の急行運用に充当されていました。そのため、北総・京成線からの新逗子行が朝のうちに折り返していくのに対して、21Tは日中でも逗子線内を走っていました。

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【07B】 神武寺 B (新逗子)

Jimmuji_5108_21t_2 

《新町は表示できるようになったけれど》
急行新逗子発金沢文庫行です。全駅各駅停車ですが、急行列車として設定され、列車にも「急行」表示がなされます。

ところが、5000形の行先表示幕には「文庫」あるいは「金沢文庫」「新逗子⇔文庫」の設定がなく、このように行先名なしの急行列車で運行されています。途中3駅停車の列車ですから、案内放送等でフォローできるものと思われます。

都営車には「成田空港」・「戸越」等、頻繁に使用されることのない行先表示が複数用意されていたのに、撮影当時毎日使用する行先表示「文庫」がないのです。
以前も神奈川新町行の行先表示の設定がなく行先表示幕が白幕のまま、運転室内部(正面向かって左の窓内側)に「神奈川新町行」の札を掲げて運行されていました。その後、電動幕化の際に「新町」は挿入されたものの、「文庫」は設定されず、また短区間運行の故かサボの掲出もなく、このような白幕となったようです。

▼5105-5108は1968(昭和43)年5月泉岳寺-大門間開業向け4次車で登場(日本車輛製造)、1995年4月28日廃車。

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【06】 五反田

Gotanda_5029_33t 《やむなく五反田で迎えることに》
今回は、北総開発鉄道との相互乗り入れ開始初日の1991(平成3)年3月31日に撮影した画像を紹介します。
 当日は残念ながら、高砂ですら現地訪問する余裕がありませんでした。そこで、当時住んでいた目黒に最も近い五反田駅ホームで撮影することにしました。

とは言うものの、地下駅での撮影は不慣れでして、当時所有していたコンパクトカメラ持参です。撮影はフラッシュを使っていますが、最後部車を狙い、車掌さんのドア開閉時とならないように気をつけました。   最後部であれば、五反田駅は階段やトイレとも無縁で人通りがなく、撮影向きの位置でした。この日は日曜日、人出の少ない早朝からの訪問です。

《表示方法は如何に!「千葉ニュータウン中央」行》
この日から北総・公団線へ乗り入れる都営車と京成車が「千葉ニュータウン中央」という文字数の多い駅名を、どのように表示するのか?それを確認することが早朝訪問の最大の目的でした。これまでの5000形での行先表示は最大4文字でした。(「東日本橋」「成田空港」成田空港は使用実績はないと思われます)

京成線には「千葉中央」が存在しますので、京急線お得意の省略表示(神奈川新町を「新町」)もできないはずなので、どのようにするのだろうと思っていました。
 そこへやって来たのが、この行先表示です。ニュータウンを2段表示に脇を漢字2文字ずつに収めるという、窮屈ながらも「千葉中央」との違いもわかりやすい表示となりました。 ちなみに京成車の場合はこちらへ。

1991(平成3)年3月31日6:29撮影 休日の33Tは6両編成で、西馬込6:22発千葉NT7:46着の運用からスタートし、千葉NTー川崎間を4往復。千葉NT21:21発西馬込22:43着の後、さらに泉岳寺まで1往復してから西馬込着23:24で入庫でした。 休日の西馬込発千葉NT行都営車では33Tは2本目、1本目は西馬込5:27発の13Tでした。(初発には間に合いませんでした)

1991年3月改正時の、北総線直通休日ダイヤに関してはこちらへ

▼5029-5030は1962(昭和37)年5月浅草橋-東日本橋間開業向け2次車で登場(ナニワ工機製造)、1994年6月29日廃車。

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【千葉ニュータウン中央の行先表示】

Yotsugi_3113_91k_newtown  《京成車の場合》
“ニュータウン”を大きく、“千葉”と“中央”は読み取れない程小さな文字で表示していました。

京成線には1987年4月に「京成千葉」から改称した「千葉中央」があり、行先表示としても頻繁に表示されていました。場所は大きく異なるけれども、混同防止を図ったものと思われます。

3113号車 四ツ木駅

北総線乗り入れ開始当初、京成赤電スタイルの前面を保つ3100形も、4両2本連結の8両編成で運行されていました。

京成赤電のうち、前照灯の位置を窓下に下げる更新工事をした3150形は、後に北総へリースされましたが、3100形は北総へリースされることはなく、北総カラーの3100形は登場しませんでした。

Yotsugi_5101_23t_newtown

《都営車の場合》
“ニュータウン”を2段表示として、“千葉”と“中央”を両脇で固める表示方法をとりました。

5000も5200も文字の配置は同じでした。5200の側面は‥確認するのを忘れました。

5101号車 四ツ木駅

【休日ダイヤでみる北総ー都営線直通列車 1991年】

ここでは、1991(平成3)年3月31日より開始した京急ー都営ー京成ー北総・公団の直通列車のうち、休日ダイヤに限定して整理してみます。

この日は北総線2期線(新鎌ヶ谷ー京成高砂)の開通日で、それまでの新京成線松戸までの乗り入れ運転に加えて、京成高砂から更に都営線へ乗り入れる運転を開始しました。
 早朝・深夜を除き、京成高砂まで走ってきた北総・公団線列車は西馬込行か川崎行となり5者直通運転をしていました。そのなかでも、平日の朝夕以外は川崎行が基本となっています。休日でも西馬込発着の列車はありましたが、本数は少なく、西馬込発は朝4本・夜5本の9本、西馬込行は朝3本、夜8本の11本だけでした。

千葉ニュータウン中央(以下、「千葉NT」)発時刻をみますと、6:53発から19:12発まで約20分間隔の列車の全てが川崎行です。千葉NTー川崎間は片道おおよそ1時間30分、折り返し時間を含めた3時間20分を1つのサイクルとして、10編成によって運行されていました。

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2007年9月11日 (火)

【書籍紹介】 「大手私鉄比較探見 東日本編」 

★都営5000形の写真に魅せられて
JTBキャンブックスの最新刊です。テーマの大きさと価格(\1,800)に比べて本の厚さが薄い気がして、購入しようかどうか迷ったのですが、裏表紙の4枚の写真のなかに都営5000形旧塗装4両編成のカラー写真があったものですから、その写真欲しさに購入しました。

裏表紙に写真を掲載しただけあって、この時代の新刊なのに都営5000形(5200ではありません)の記述がありました。目新しい内容ではありませんでしたが、5000形ファンとしては避けられぬ出費といえましょう。
 それでは、皆様へのお薦め度はと言うと‥難しいところです。下記に紹介した車両ファンが読めば共感することが多い反面、記述内容に偏りがあるからです。

★紹介している車両
今日を築いた車両:;東武8000、西武101、京王6000、小田急5000、東急8000、相鉄7000、京急1000(初代)、京成3600、都交5000、東京地下鉄5000、
往年の名車::東武DRC、小田急NSE、京王5000

★考察している輸送サービス

相互乗り入れ、ホームライナーの充実化、ソフトウェア(空調、ドアのゴム、蛍光灯、窓ガラス、匂い、女性専用車の必要性)、ハードウェア(パワーエレクトロニクス、台車)、車両の値段と安全性、ダイヤ

★感想1.車両の機器・性能面の割合が高い
読んだ感想としては、作者の判断基準に基づく関東大手私鉄を書いた本と感じました。そしてその基準が経済性・汎用性に置かれている点が目新しいのです。
“理想の鉄道車両”の章で、「私は車両のアコモデーションより走行装置の良し悪しで車両を評価している。振動をいかに吸収して走行するかだ。」と記しています。この書籍は、車両・ダイヤ・ターミナルを中心に眺めるというテーマが掲げられていますが、車両の性能・機器に重点がおかれた記述がなされています。それも鉄道会社毎の特色を踏まえた論を展開しており、単純に高加減速車を採用すべき、新線を建設すべき、という提言ではありません。そういった意味では、客観的事実を踏まえた冷静な観察の目で語っていると感じます。

しかしながら、作者がアコモデーションよりも走行装置に評価の重点を置いているが故に、車両の性能・機器への記述が厚い分、客室部分の記述が少ないのです。窓の大きさ・座席の構造・路線案内、これらも重要な要素と感じますが、それらが気にならない朝夕のラッシュ時輸送を念頭に語っているのかと思わせます。また、ダイヤ面の記述は、改善希望点を描くに留まっているといえます。
 それと後半で各社のターミナルも紹介していますが、商業施設の歴史的経緯で読ませる分、駅部分を語るくだりは、データ重視というよりも、作者の印象を語っているように感じられます。雑誌「鉄道ファン」のエッセイといった趣でしょうか。データ重視は車両面の記述に留まっている印象です。メカに弱い私には参考書籍となりますが、皆様へのお薦め度は低くなります。

★感想2.すべてを語らないので、ある程度の知識が必要
この書籍は、巻頭で「この本が私鉄研究のテキストになれば‥」、巻末で「数ある鉄道趣味本の中にあって総合的見地に立って私鉄各社を眺めた本はおそらく初めてではないだろうか」と語っています。しかし、記述量からいっても入門書にはならず、各社の路線・車両の現況・歴史・特色を掴んでからでないと、作者の真意は伝わってこないように感じます。

その点に関して巻末では、車両・保安施設・営業面で、各社異なる用語・基準を用いるが故の私鉄研究の難しさにも触れているところから、私鉄研究の幅広さと奥行きは十分理解しているところを見せたうえで、巻頭では、各社の「比較を加えながら、その各社の持つエキスを抽出して書いたつもり」と語っています。際立つ違いに焦点を当てた文章に特化しているのも、エキスを抽出した結果だと受け止めました。だからこそ、薄い本になったのだと感じます。記述に偏りがあるものの、書籍全体の分量の少なさを侮ってはいけません。

★感想3.作者の関心は明瞭
私は単行本の巻頭と巻末を先に読むので、既に紹介した「私鉄研究のテキスト」「総合的見地に立った初めての本」という言葉から、この本の厚みでそれを語れるのか?と、いささか斜に構えて読み始めたのですが、切り口が異なる内容の面白さは感じました。
 その面は、P28-30の“わたしの好きな関東の私鉄車両”に現れています。作者が重視するのは車両の統一性と語り、「形式の別なく車内アコモを揃え、新旧の別なく均質の輸送サービスをすることである。」‥「技術革新は小刻みに採用せず、ある時点で大量採用することで部品の互換性および保守管理作業の統一を図る」‥「新技術に飛びつくことなく、全体のシステムの中でそれがはたして必要なのか、そうだとしてもコストに見合うか」が重要としています。内容に偏りが生じている理由が、このあたりの記述からも実感できました。
 相互乗り入れの章で、統一性の視点から、回転式マスコンのOFFとなる角度が各社に違いがあるという記述には、思わずへぇ~でした。

★求めるものは“シンプルなエレガントさ”
私は車両というものに常にシンプルなエレガントさを求めている。こうした点に女性としての感性が現れるのかも知れない。無論これは私の主観に過ぎない」
→そうなんです。作者の広岡友紀氏は女性です。女装或いは元オトコかと感じて読んでみましたが、文面からは正真正銘の女性と見受けられます。

思い出として、非鉄の彼氏と聖蹟桜ヶ丘で散歩して、多摩川鉄橋を渡る京王5000系を見た記憶を語っています。そして、作者が撮影した唯一の掲載写真が、多摩川河川敷から撮った聖蹟桜ヶ丘を走る京王電車の写真(今年撮影)なのです。(思い出の場所の写真だったんだ)
 ところどころに見える女性としての発言を除くと、女性の手になる鉄道書という意識はありません。本を初めから読まない私は、後になって気がつきました。

広岡友紀(Hirooka Yuki)さん、鉄道・航空アナリストと紹介されていますが、ネットの書籍情報からは、3冊の単行本を出しており、鉄道系は今回が初めてのようです。東急線田園調布ー多摩川園(現多摩川)間で電車を見て育ち、外国航空会社客室乗務員の経歴を持っている方です。

★総括
雑誌「鉄道ピクトリアル」で大手私鉄車両の性能面に特化した特集記事を読んでいる印象
で、その面では興味がそそられますし、文量は少ないものの紹介車両に好感を持つ方は楽しめる内容です。ただし、車両の活躍の歴史・ダイヤ・ターミナルへの言及は物足りなく、私鉄研究・分析の故 吉川文夫さんの著作や川島令三さんの著作とは趣の異なる内容といえます。
 好き嫌いの分かれる本となるでしょう。

★他のブログでの紹介
「鉄道好きな猫又の日記」 9月6日“この本は読んで本当に驚きました”では同書を絶賛しています。
私は絶賛とまではいかない紹介をしていますので、トラックバックはせずアドレス紹介にとどめます。
ttp://blog.livedoor.jp/h nekomata/archives/50931021.html#comments

【大手私鉄比較探見 東日本編】 JTBパブリッシング JTBキャンブックス鉄道79 作者:広岡友紀 本文全143ページ 2007年9月1日初版 定価\1,800(税別) 

オンラインショップ「本やタウン」の同書紹介サイト
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?isbn_cd=9784533068485

最後に:東武鉄道ならこの方、といわれる花上嘉成さんが写真提供で大いに協力されています。また、単行本ながらも掲載写真1枚毎に、撮影者名がフルネームで明記しています。作者撮影の写真が少ない分、目に付く部分です。

※文中の太字は私が装飾したもので、引用部分の原文では違います。

2007年9月10日 (月)

【電車バトン】

★ブログ本体とは直接関係ありませんが、楽しんでみました。

★お世話になっているデハ712さんより、バトンのご指名をいただきました。

ありがとうございます。それでは、私もやってみます。
デハ712さんとちがって、画像は用意していません。

電車バトン

1.あなたが普段よく利用する電車は何線?(区間までは不要です)

都営浅草線
東急多摩川線
京浜東北線

2.あなたにとって馴染みのある、もっとも長い名前の駅名を教えてください。

訪問は1度だけですが、このブログではこの行先表示がよく出てきます。
千葉ニュータウン中央

現存しない駅でよければ、博物館動物園(京成線1997年休止) 「博動」
→休止前には週に何回も通いました。

3.椅子に座ったら、あなたは忘れないように傘をどこに置きますか?

過去に何度も忘れているので、大抵は握ったままです。
東急多摩川線・都営浅草線に乗るときは、座席の端に座るので、肘掛部分に掛けることが多いです。

4.最近乗って、自分がVIPに思えた電車があれば答えてください。

そのような体験が最近ないので、PASS

最近乗って得した気分になったのは、阪神西大阪線 沿線の雰囲気が京成線の日暮里ー青砥に似ていて、長大な淀川橋梁をゆったり走る様子が楽しく、車両は馴染みある1960-70年代の赤胴車・青胴車ばかり。乗って楽しかったです。今度は撮らなければ
→設問からは離れた回答です。

5.新しく新幹線の駅ができるとすれば、どこに造りたいですか?

羽田空港 大井埠頭経由
JR-CでなくてJR-Eの直通希望。

6.最後に、バトンを回したい人を5人挙げてください。

「渋72さん」
「モボ105さん」
5人挙げられないので、PASSしようと思ったのですが、リンク先の皆様のお名前を挙げさせていただきました。よろしかったら試してみてください。自由参加ですので、どうぞ気にせずに。

※ここから先の記述は、電車バトンの範囲外です。
この電車バトンは、「5000形を追いかけて」←「デハ712のデジカメ日記2007」←「一応‥技工士の寄り道な気分」←「Flat Cubic -LV832の駄日記-」という各ブログからの流れでバトンが回ってきました。

「Flat Cubic -LV832の駄日記-」9月5日付“電車バトン”によりますと、「今回は「駅名バトン」を拾った「バトンセンター」からのもの」だそうです。(バトンセンターというのが存在するそうです)
ブログを読むと、バトンを始めたきっかけは、ごく気軽なものですから、バトンに興味のある方も、どうぞ気楽に取り組んでください。

バトンの回答を考えるのは楽しかったのですが、バトンのきっかけがわかると、ちょっと幻滅です。「記事にすることが無いのでバトンをすることに」と書いていますので。→事のはじまりは、こんなものなのかもしれません。 

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